人種に対する意識

今日は初めて真面目な話。


先日abc newsでやっていた、子供に対する人種の意識調査。
調査の仕方は、まず白人の子供(確か6人位)をひとつの部屋に入れて、
白人の女性インタビューアーが人種に関する質問する。
黒人の子供達も同じように、黒人女性がインタビューする。


10年前の調査では、
「黒人男性を見てどう思いますか？」
という質問に対し、

白人の子供達は
「殺人」とか、「強盗」とか、やたら物騒な言葉が多かった。
黒人の子供達は
「殴られる」とか、「beat upされる」(って日本語で何て言うの？やられる？)とか。
白人の子供ほどじゃなくても、
とにかくあまりいい印象の回答は出てこなかった。

「白人の方がお金持ちでかわいい。」
それが10年前の子供達の印象だったという。


そして最近の調査。

「世界一お金持ちな人は誰だと思う？」
という質問に対し、黒人の子供・白人の子供共に1番多かった回答。

「オバマ。」
(他にはウィルスミスとか銀行の人、マイケルジョーダンとか)

更には「1番かわいいとおもう女性は？」
という質問に対して、驚くことに1人の白人の女の子が、

「ミシェルオバマ。」
と答えていた。


それを聞いて、何だかうれしくなった。
10年前に比べて、子供達の間には、
あまり「人種」という意識はないようだ。
オバマが黒人初の大統領になったことも、大いに影響しているのだろう。


私は肌の色だけで差別されることほど悲しいことはないと思う。
そして、
自分の肌の色を恥じたり、
諦めてしまったり、
「どうせ私は...」というように考えてしまったり、
子供達にそういう思いをさせたくない。


オバマ夫妻は決して裕福な家庭に生まれていない。
でも、2人ともロースクールにまで進んだ。
スポーツや芸能の世界だけでなく、
政治の世界でも活躍している黒人の姿を見ることで、
いくら貧しい家庭に生まれていたとしても、黒人だったとしても、
高い目標を持つ子供達が増えるといいと思う。





私の好きな本
"'G' is for Growing"
セサミストリートのコンセプト、またセサミを通じた調査について。
セサミは元々、貧困家庭の子供(当時は多くの黒人家庭の子供達)のために始まった。


私の好きな映画
"Coach Carter"
貧しい地域の学校のバスケチーム(多くは黒人生徒達)のコーチの話。
貧困から抜け出すために手助けする、厳しくも優しいコーチ。実話に基づいた映画。