プロポーズのこと

考えてみたら、ちょうど2年前の2007年4月に私はプロポーズされたのでした。

2006年12月から日本⇔米国で遠距離になった私たち。
「結婚したいね～」
とは言ってたものの、お金ないし、あんまり現実的に考えてはいませんでした。
(特に私が。)

私は会社の上司に1月から掛け合って、4月末～GWにかけて休暇を勝ち取り、
(商社は飛び飛びのGWをぶっ続けの長期休暇してくれる程甘くないのよ…。涙)
1週間程の予定でRayの実家(Philadelphia)を訪れるつもりだったのです。
Rayとは現地で落ち合う約束で。


Philadelpihaに到着したのは4月28日。
次の日にはRayの両親が親戚や友達を呼んで、
何だかお披露目パーティーみたいな感じになりまして。

「ただの彼女にスゲー騒ぎだな！さすがフィリピン人！」
と感心した瞬間であります。
今思うと、もうこの時Rayが両親にプロポーズのこと言ってたからかな。

で、その次の日は前からRayが、
「ちょっとステキなレストランでディナーしよう！」
と言っていて(毎月29日は私たちの記念日だったので)、
ウキウキしながらおしゃれしてMORIMOTOという創作日本食(?)を食べに行きました。

Morimoto
(215)413-9070
723 Chestnut St,
Philadelphia, PA

関係ないけど、ここの角煮が激ウマなの！日本の角煮を想像するとまたちょっと違うのだけれど、
平たく言えば、おかゆの真ん中に角煮が落っこちてる、みたいな感じ。さすが料理の鉄人。

この時点で(こんな立派なレストランに連れてってくれたことないので)、
何か怪しいなぁ…。さてはプロポーズか？
とは思っていたものの、レストランでは普通に食事して終わり。
なんだ、「デザートの中から指輪」とかいう小技はないのか、
と多少がっかり。

「プロポーズはないな」
と確信した瞬間。

レストランを出た後、
映画「ロッキー」で有名な(っていうかまず展示品とか規模が有名か…。)
Philadelphia Museum of Artに寄るといって聞かないRaymond。

Philadelphia Museum of Art

「えぇ～、寒いじゃん～！外出るの～？美術館閉まってるし！」
と、空気を読まずブーブー文句言うワタシ。

でもひとまずRayに押され、車を出て外を歩く。
と、裏手にgazeboと呼ばれる、写真のような建物が。

そこは高台で川が見下ろせて、夜景も見えるのですが、
とにかくワタシ寒い。
半そで。いくら4月でも夜は寒い！

(写真ぼけすぎ…)

「夜景キレイでしょ～？」
と、Ray。

「うん、キレイだね。でも私寒い。車戻りたい。」
と、またしても空気読まない私。

そしたら！！

急にひざまずくRay。
そして、指輪のケースを開ける。


「Will you marry me?」


で、でたぁ～！
でました！お決まりのプロポーズの台詞！

なんだかチョットびっくりでパニくっている反面、冷静な私。

「へぇ～、こうやってプロポーズするんだ～。」
とか、
「う～む、彼のことは好きだけど金がないからなぁ～。」
とか、
「でも私が断ってしまったら、彼は超傷ついてしまうんだろうなぁ…。」
とか、
「これが私のプロポーズかぁ…。もっと凝ったのがよかったなぁ…。」(←最低)
とか、

さまざまな心の声が交錯する中、
私に他に選択肢はありませんでした。


「Yes.」


そう、こうして私たちは無事婚約したのでした。

思い出したらなんだかRayが愛おしく思えてきた…気がします。


でも今でも思うけど、
私が男なら絶対もっとうまくやる！




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